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【あるある】地方公務員にありがちなこと10選

区役所で10年半勤めていた経験をもとに、地方公務員にありがちなことを紹介します。
民間企業に勤める友人に話してびっくりされたお役所文化を中心に挙げています。
この記事を読めば、今までは見えてこなかったお役所のウラ側がわかるはず。
現役公務員の方には共感していただきたいですし、公務員を目指している方には就職先を選ぶうえで参考にしてほしいです。
なお、あくまで私の経験則であり、どの自治体でも同じというわけではありませんのでご了承ください。
①3年で異動する
希望や適正をあまり考慮されず、3年をめどに部署異動します。
人事課の職員(定数担当)がジグソーパズル式に職員の配属先を決めるので、本人の意向は考慮しきれない環境です。
特に、能力が未知数な新卒職員の配属先はランダム。“⚪︎⚪︎課に配属されたから優秀”などの基準はないです。
②若手が福祉系部署に配属されがち
福祉系部署とは、生活保護や高齢者支援の担当をする部署です。
社会保障費が国家予算の1/3を占めていることから推測できますが、お役所では避けては通れない道が福祉。福祉系部署を経験せずに退職まで勤めあげる人は珍しいです。
残業が多く体力が必要な仕事なので、若手職員が配属されるケースが多いです。
③部署によってヒエラルキーがある

学生のころは所属する学部や部活によってヒエラルキーがありますが、お役所でも部署による格差があります。
財布を握っている財政課が頂点で、人事課・企画課などが上位層を占めます。
本庁舎と出先(支所・図書館など)でいえば、出先が比較的下に見られていたりします。
④お局(おつぼね)様に嫌われたら終わり
各部署にひとりはいるお局様。
お役所は産休・育休など出産後も働ける環境が整備されているため、40代・50代の女性職員が多いです。
その中から生まれるお局様は経験値と人脈を持っており、ヒラなのに課長以上の発言力があることも。要注意人物です。
⑤ベテラン職員が電話をとらない

若手職員はまるで高校球児が千本ノックを受けるように、ひたすら電話対応に終われる日々。
対照的に、ベテラン職員は電話を取るそぶりさえ見せない人がとても多いです。
きっと、何十年も前から続いてきた暗黙の了解なのでしょう。わたしは嫌で仕方がなかったので、職場の全体会であえて議題に挙げていました(笑)
⑥投資用マンションの勧誘電話がかかってくる
どこから名簿を入手するのかは知りませんが、個人宛てに不動産投資の勧誘電話がかかってきます。
いくら世間知らずなイメージのある公務員でも引っかからないと思っていたのですが、数千件かけるとひとりは話に乗ってくるそうです。
職員に対して勧誘対応マニュアルを配っている役所もあるとかないとか。
⑦出世したくない部下VS出世させたい上司
お役所は平均以上のお給料がもらえるので、ほどほどに働きたい人は出世意欲が薄いです。
一方、ヒラ(主任主事・主事)の職員が多すぎること・課長以上のなり手がいないことは問題になっています。
そのため上司からは昇任試験を受けるようにやんわりと圧をかけられます。
なお、公務員の出世意欲の低下について記事を書いていますのでこちらもご覧ください。
⑧職場恋愛は日常茶飯事

同じ役所内で職場恋愛・結婚するケースが多いです。
わたしの同期では、新人の時点で10組もカップルが誕生していました。研修や選挙事務の際に知り合うことが多いようです。
民間に勤めている異性との出会いがあまりないので、自然と近場で相手を見つける流れになるのでしょう。
⑨FAXが現役で動いている
民間企業で働いている方には想像できないかもしれませんがFAXが現役バリバリで稼働しています。
市役所・区役所は住民(町内会長など)とのやりとりが多いからかもしれません。
ちなみに、部署によってはフロッピーディスクが現役だったりします。
⑩リモートワークができない
現代の求人広告には、当たり前のように在宅勤務の可否が載っています。
そんな時代にも関わらず、お役所はリモートワーク導入に苦労しています。
理由は仕事内容がリモートワークになじまないからです。
お役所は住所などの「基本4情報」に加えて、結婚・離婚歴や障害の有無といったセンシティブな情報も扱っています。
そのため、個人情報が記録されているパソコンや、個人情報にアクセスできるパソコンは持ち出し禁止が原則。
しかし、お役所では個人情報なしで完結する仕事がほとんどありません。
リモートワークで進められるのは、資料や報告書の作成といったごく一部の仕事に限られます。
そのような背景から、お役所全体で導入を進めるメリットがあまりないのです。
驚くべきことに、お役所の職員からみてZoomやSlackなどは「何それ美味しいの??」って感じです。
まとめ:お役所の文化は独特!
今回はお役所にありがちなことを10点紹介しました。
民間企業に勤める友人から「未だにそれやってるの?」「仕組みが非効率じゃない?」と指摘されたものもありますが、お役所文化に染まっていたわたしは「当たり前」や「常識」と受けとめていました。
役所を離れてから「あれ?今考えるとおかしなことやってたな」と気づいたことがほとんどです。
お役所は「DX化推進」などを掲げる一方で、いまだに昭和の仕組みが残っているのです。
これから公務員試験を考えている方は、就職先を検討する材料にしていただけると嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。